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- > しつこい白髪…解消は漢方で!始め方と期待できる効果、注意点
白髪は加齢や生活習慣、ストレスからくるものや、遺伝や体質によって生えやすい人もいたりと原因は様々ですが、白髪染めに頼らずに治したいと思っている人も少なくないでしょう。
白髪は皆生えるものだから仕方がないと諦める前に、白髪に効く漢方薬を活用することを検討してみてはいかがでしょうか。
東洋医学に基づいた漢方薬の力を利用することで体の内側から体質を改善し、若々しい黒髪を生やす可能性もあります。
では、白髪に効く漢方薬とはどのようなものがあるのか、漢方薬の始め方や注意点と合わせてご紹介していきます。
漢方は東洋医学に基づいて生薬を様々に配合した薬などを服用していきますが、この考えに基づくと白髪の原因は大きく分けて3つに分かれています。
それぞれがなぜ白髪と関係があるのか、白髪以外にも良く見られる症状とともに詳しく見ていきましょう。
「血虚」とは字の意味そのままに、「血」が「虚」つまりは不足した状態のことをさします。
血虚の原因として考えられることは以下の通りです。
特に女性はダイエットなどの美意識にも敏感な上に毎月生理があるため、男性よりも血虚になりやすいと考えられています。
血虚によって起こる症状には以下のようなものが挙げられます。
元々「髪は血の余り」という考え方が根本にあるので、血液が十分にあって初めて髪も健康に育つことが出来るとされているのです。
「気」の漢字を日本語で考えると、気持ちや精神面についてをイメージしやすいですが、漢方の世界では肉体的、精神的問わずエネルギーやパワーを総合して指します。
エネルギー不足は食事や睡眠によって日々補われていくものですが、胃腸が弱っていたり体の代謝が落ちていたりすると上手く回復が出来ず、気虚の状態になります。
気虚になると白髪以外にも以下のような症状が現れます。
漢方上の「腎」は腎臓の事ではなく、心身の生命力そのものを指します。
また、ホルモンバランスとも関係が深く、女性ホルモンのバランスの乱れは白髪の増加にかかわります。
腎虚は簡単に言えば全身の老化のことで、加齢とともに誰もが腎虚になるのですが、その原因は症状によって大きく分けて2つタイプがあります。
腎虚は先にも述べたように全身の老化によるものですので、白髪以外にも様々な体の衰えの原因として考えられています。
具体的には以下の通りです。
症状が多岐にわたるので、後述しますが漢方の種類も様々です。
では、実際にこれら3つの白髪の原因となっている体の不調を改善するための漢方には、どのようなものがあるのでしょうか。
先程の原因と同じように、「血虚」「気虚」「腎虚」の3つの症状に分けて改善効果のある漢方について紹介します。
腎虚は多くの症状があり、タイプも様々なため漢方薬も非常に多くの種類があります。
自己判断で異なった効能の物を選ぶと、白髪などの症状が悪化してしまうことも考えられますので、必ず専門家の診断を受けた上で選ぶようにしましょう。
昨今では漢方薬(漢方製剤)はドラッグストアや一般的な薬局でも簡単に購入できるようになってきたので、サプリメントのような感覚で手に取る人もいます。
しかし、漢方薬は生薬由来と言えど病院でも処方される「治療薬」です。飲み方を間違えれば効果が出ないだけでなく、副作用が現れてしまう可能性もあります。
比較的長く付き合っていくお薬ですので、手にする際には注意点にもしっかり留意した上で購入するようにしましょう。
一言で「白髪に効果のある漢方」と言っても、様々な漢方薬がありますが、これは人それぞれにある体質や症状によって処方が変わり、基本的な処方の他に別の生薬を足したり配合を変えたりするからです。
また、成分や配合が体に合わないものを飲み続けると、アレルギー反応が出たり副作用で症状が悪化してしまう危険性もあります。
このように、自己判断で漢方を誤って選択してしまうと、体調を崩したりかえって白髪を増やしたりする原因にもなりかねません。
漢方薬も治療に使われる「薬」であることを理解し、副作用や生薬に対するアレルギーが起こる可能性があることを忘れないようにしましょう。
市販の漢方薬を購入する際には、漢方専門医のいる薬局を選んだり、薬剤師に相談したりするなど、専門家に一度相談をした上で手にすることをおすすめします。
漢方薬は薬局やドラッグストアで購入することも出来ますが、病院で処方してもらうことも可能です。
現在保険適用となっている漢方は約150種類あり、市販の漢方製剤に比べて保険適用になれば安価になります。
しかし「白髪は疾病ではない」と一般的には捉えられていますので、「白髪を改善したい」という場合は残念ながら保険適用になりません。
ただし、何らかの疾病の症状の一つとして白髪が増えてしまい、その病気を治療する一般で漢方を利用する場合には保険適用となることが多いです。
白髪以外にも、いつも顔色が悪いと指定されて疲れが全くとれない、生理不順がずっと続いている、と胃腸の調子がいまいちなどといった症状は、治療の対象となります。
白髪以外に何らかの身体の不調がある場合は、白髪の症状も含めた上で漢方を処方をしてくれる病院で診察を受けるのも良いでしょう。
漢方薬は長く続けていくことが必要ですが、身体に合えば確実に効果が出るものですので、ぜひ一度漢方外来のある病院や専門家に相談をしてみると良いでしょう。
古くから様々な体のトラブルに自然由来の力を発揮してきた漢方の力を効率よく生活に取り入れ、西洋医学では治療方法が確立していない白髪を予防、改善していくことが出来るかもしれません。
専門家の指示を仰ぎながら漢方薬の組み合わせやタイプ別の効果を見極めた上で、白髪に効く漢方薬の効果をしっかり発揮させることができると良いですね。